こんにちは。三重県熊野市のデザイン事務所ソルトグラフィックです。
普段、デザイナーとともにイラストレーターとしてのお仕事もしております。最近ではお仕事の幅を広げるために、女性イラストに力を入れている次第。

昔からちょこちょこと描いていたのですが、こちらの方面でも仕事をするため色々描きためている次第。
普段デザイナーとして働く私が、女性イラストを、それもアドビのイラストレーターで描くということについて書きたいと思います。
イラレのベジェ曲線で女性イラストを描く
デザイナーって絵も描くの?

イラストについて描く前に、時々質問されることに「デザイナーだから絵もうまいんでしょ?イラストとか描けるんでしょ?」ってのがあります。
これって、デザイナーさんなら少なからず経験した方がいるのではないでしょうか。
厳密のいうと、すべてのデザイナーさんが絵を描けるわけではありません。
むろん、多くのデザイナーとして活躍されている方は美大や専門学校の入試や学業で絵を描くということは経験してきており、一般の人よりは描ける方です。
ただ、絵を描く技術とデザインをする技術では、考え方も表現の仕方も大きく違ってくるので、デザイナーとして仕事をするうちに絵を描かなくなる人の方が多いです(だから「描けるんでしょ?」と言われると困る人が多い)。
私はもともと絵が好きなので、デザイナーとイラストレーター両方のお仕事をしていますし、自分のデザインには自分のイラストを当て込むことも多いです(テイストによっては他の作家さんと組みますが)。
アドビのイラストレーター(Illustrator)でイラストを描く

イラストの話に戻ります。
イラストレーターの数だけ描きた方が色々あります。画材で直接描く人、切り絵で描く人、パソコンやタブレットで描く人などなど。
雑誌やSNSなど見ていると、近年ではタブレット(実際に絵を描くように、ペンを使ってパソコン上で絵を描く道具)で描いている人が多いですね。タブレットだと画材を揃える費用も抑えられますし、表現の幅も広いです。ipad proなどをタブレット代わりにしている人も多く、外出先でも仕事ができると評判です。
私はというと、基本的にAdobe社のイラストレーター(Illustrator)というソフトを使って描いています(仕事としてのイラストレーターとまぎらわしいので、以下はイラレで統一)。
イラレはグラフィックデザイナーのほぼ99%は使っているんじゃないかというソフト。世間一般に出回っているチラシや広告、パッケージそのたもろもろのグラフィックデザインはイラレで作られたといっても過言ではありません。
イラレには様々な特徴がありますが、一番最たるものはベジェ曲線というものを使って描くということでしょう。
ベジェ曲線とはポイントやハンドルなどを駆使してコンピューター上でなめらかな線を描くためのもの。
パソコンに最初から入っているようなドローイングソフトの使い方とは全く違い、最初慣れるまでは時間がかかりますが、一度覚えてしまえばとても便利なものです(グラフィックデザイナーの必須技術みたいなもの)。
私はイラストを描くときもこのイラレを使っています。下描きは手描きで紙に描き、それをスキャンして取り込んでから描き進めるという手順。


上記は私がお仕事で描いたもの。イラレではこういうべた塗りの表現が効果的にできます。
私は女性イラストを描く時なども、このイラレが手放せません(ベジェ絵というジャンルもあるらしい)。どちらかといえばイラレで人物イラストを描く人は少数派みたいなのですが、それでも私はイラレ派です。
イラレのベジェ絵で女性イラストを描く理由

画材を用いて紙やキャンバスに描いたり、タブレットを使用してドローイングするという技本の方が一般的ですし、「イラストを描く」という感覚ではそちらの方が描いてる感は大きいです。
イラレでベジェ絵を描いていると、ハンドルをクリックして伸ばして、ドラッグして、パスをつなげてなどめんどくさいこと多し。正直、描いている途中はあんまり充実感がありません(描き上がった時は嬉しいですよ)!
でも私がイラレのベジェ絵で女性イラストを描くのは、理想的な線がひけるから。これにつきます。

画材やタブレットで絵を描くと、どうしても自分の手の微妙な震えが出たり、思ったラインが出ないことがおおいです(最近はソフト側でだいぶ補正してくれるものもありますが)。
もちろん、それもイラストレーターさんの味ですし、それを活かした描き方もあるのですが、私が描きたい女性イラストでは、かえってそれが邪魔になる。
目のライン、髪のライン、輪郭などなど、ぴたっと綺麗な線を描きたい時にはイラレ、そしてベジェ曲線は非常に便利。

一度線を引いた後でも、その線を直したい場合、ベジェ曲線ではポイントやハンドルで微調整もできます。それこそ、本当に細かいところまでカーブやなめらかさを調整できるところが、女性イラストを描く上でもイラレを手放せない理由です。
女性イラストを描くということ
なぜ、女性イラストを描くのか。昔から絵は好きですし、憧れの絵というものもあって、例えば江口寿史さんや白根湯たんぽさんのような女性イラストが好き。
自分も、自分なりのああいった絵を描きたいという憧れがあって、だからこそ女性イラスト描いているのだと思います。別に男性イラストでもいいのでしょうが「綺麗な絵」となると女性イラストのほうが、描いてて楽しいですし。
仕事でのデザインでは出せない、自分なりの美意識やバランスの確認といいいましょうか。仕事外で女性イラストを描くことで今の自分の感覚を再確認する役割もになっています。
線であったり、色合いであったりと細かく突き詰めていく中で、自分が好きな感覚を再確認しつつ、アップデートしていくメリットもありますし。それがまわりまわって、デザインの仕事に役立つことも多いです。
最近ではツイッターでも描いたものを出すようにして、反応を見ています。自分の感覚と世間の感覚や流行がどのくらいマッチしているのかの確認にもなりますし、何かしら反応をもらえると励みにもなりますから。

それと同時に、どうしらたら多く反応をもらえるのかという試行錯誤のきっかけにもなります。多くの人をひきつける絵っていうのは、どういうものなのか、ここしばらくはそれを突き詰めていきたいですね。
そして将来的には装丁イラストのお仕事も獲得していきたいです。本が好きというのもありますが、誰かが表現したストーリーや思想を絵にするということをやってみたいので。
まだまだ試行錯誤はありますが、女性イラストが仕事につながるよう、描き続けてみます。
※ イラスト専用のInstagramもはじめました。ベジェ絵以外の女性イラストなども投稿しています。よろしければフォローお願いいたします!
※ロゴやパンフレットなど各種デザインがご入用の時にはソルトグラフィックにご相談ください。
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