お土産物としてヤタガラス(八咫烏)の手ぬぐいをデザインしている関係もあってか、熊野の神社に参拝することが多いです。
最近では和歌山県本宮町のお土産物屋「樹の里」さんに手ぬぐいを置いてもらっているので、納品のあとは本宮大社に参拝するようにしています。
熊野本宮大社とは、世界遺産にも認定される、熊野を代表する神社。
本宮町は山と川に囲まれた地で、その中に鎮座する熊野本宮大社はさすがといった神聖さにつつまれたところです。
この日は平日の午前中もあってか人はまばら。参拝にはちょうど良い日。
入り口、鳥居の横には大きなのぼりが。本宮大社のヤタガラスの図案が描かれたのぼりは鳥居よりも大きく並々ならぬ迫力をたたえています。
熊野を代表する神様(神様のお使い)ヤタガラス。この図案は熊野三山(本宮大社、那智大社、速玉大社)それぞれで違い、本宮大社のものが個人的に一番かわいいなと思っています。目がキョトンとしている。
そんなヤタガラスに出迎えられて、鳥居をくぐり、目の前に広がるのは大階段。
木々に囲まれた中にすーっとのびる階段は大変そうだなぁという気もおこりつつ「参拝するんだぞ!」という気持ちを奮い立たせてもくれます。
秋口とはいえ、まだまだ暑い季節。なおかつマスクをしている中でこの階段を登るのはなかなか体力がいりますが「参拝!」のふた文字を胸にえっちらおっちら頑張りどころ。
ちなみに、本宮大社の大きな狛犬もマスクをしていました。ワンポイントのヤタガラスがなかなかオシャレなマスクです。
えっちらおっちら階段を登り終わると、すこしひらけたところ。手水舎があります。手水舎ってそれぞれの神社で意匠の凝らしどころ(水が出てくるところが龍とか)と思っているのですが、熊野本宮大社ではリアルなヤタガラスが出迎えてくれるところがオツです。
コロナ渦以降、柄杓はありませんが、こちらで手を清めてもう少し奥へ。あとちょっと階段をのぼります。
階段を登りきった達成感とともに、目の前に広がる神門。荘厳なる屋根、しめ縄、この奥に本殿があります。さあ、いよいよお参り(ちなみに神門の奥は原則写真撮影が禁止となっています)。
神門の奥には本殿があるのですが、拝むところが一つではなくいくつかにわかれており、それぞれに神様がまつられています(第一殿〜第四殿、結びの神)。それぞれのめぐり順は掲示されているので、それにしたがって参拝。
本殿は山の上のほうなので、周囲になにもなく空と木々と静けさとといった感じ。静寂の中、心を整えてお参りすることができました。
観光シーズンだと、こういう聖域といえども結構ににぎやかになるので、今日のような静かな日に参拝できてあらためてよかったなぁとしみじみ。
参拝をおえて神門を出た先には授与所(お守りなどをいただけるところ)があります。
熊野本宮大社のお守りや、熊野牛王神符をいただけ(授与所では「買う」とはいわない)ます。
牛王神符とはヤタガラスのカラス文字で描かれたお札で、古くは起請文(約束事を守るための宣誓書のようなもの)として使われてきました。牛王神符に書いた誓約をやぶると熊野のカラスが死に、本人も血を吐いて地獄におちると昔から信じられてきました。この辺のところは、古典落語の「三枚起請」などにも描かれています。
熊野本宮大社の授与所では、とあるお守りが人気。「ジョジョの奇妙な冒険」の作者荒木飛呂彦先生がデザインしたヤタガラスのお守りをいただけることができます。
一般のヤタガラスとは全然違うカラーリング、さすが荒木先生といた紫とグリーンのカラフルなお守りですが、ジョジョ好きの人には激推しのお守りです。
授与所の少しはなれたところに、ヤタガラスの真っ黒なポストもありました。真っ黒なポスト、ヤタガラスの中にあって、目立つ白いマスク。「祈コロナ終息」とありますが、まったくその通りだなと思いました。
参拝をおえて、清々しい気持ちで山をおります。先ほどの階段も下りはすいすい。えっちらおっちら登ってくる人を尻目に、帰路へ。
鳥居を出て駐車場へ向かう途中。脇にあった自動販売機。あっ、ここにもヤタガラス。
※ロゴやパンフレットなど各種デザインがご入用の時にはソルトグラフィックにご相談ください。
こんにちは。三重県熊野市のデザイン事務所ソルトグラフィックです。 以前書いた「初心者がチラシデザインで押さえておきたいフォント選びの基本」の続編として、チラシ作 […]
こんにちは。三重県熊野市のデザイン事務所ソルトグラフィックの塩崎です。 今日は私がロゴデザインを担当させていただいた向井ふとん店さんのご紹介をします。 熊野市に […]
こんにちは。三重県熊野市のデザイン事務所ソルトグラフィックの塩崎です。 本日は、私がパッケージデザインを担当させていただいた「いざなみ米」の紹介と、花の窟神社に […]
こんにちは。三重県熊野市のデザイン事務所ソルトグラフィックです。 観光地である三重県熊野市にはいくつかの道の駅があります。その中でも、山間の紀和町にある「道の駅 […]
こんにちは。三重県熊野市のデザイン事務所ソルトグラフィックの塩崎です。 今日は私がロゴデザインを担当させて頂いた「トンガ坂文庫」さんをご紹介させていただきます。 […]