熊野地域には自然の景観を活かした、たくさんの目玉観光スポットがあります。
その中でも、家族連れにおすすめしたいのが太地町立くじらの博物館。
実は、子供の時に行ったっきりで今回30年ぶりぐらいに訪れたのですが、ものすごく楽しかった!
私も楽しめたし、3歳の息子も大はしゃぎ。そんな太地町立くじらの博物館を紹介します(施設の内容や料金は2022年現在のものです)。
家族で楽しめる!太地町立くじらの博物館に行った感想
太地町立くじらの博物館とは?
和歌山県東牟婁郡太地町にある『太地町立くじらの博物館』。
太地町は古くから捕鯨の町と知られた地域。熊野地域ではスーパーなどでも普通にクジラ肉が売られています。
そんな太地町にあるくじらの博物館は、1969年に開館した老舗の博物館。クジラの全身骨格標本など学術的な展示から、イルカやクジラショー、水族館を併設したクジラについて楽しめる施設です。
くじらの博物館に入るとクジラの全身骨格がお出迎え
今回30年ぶりに訪れたクジラの博物館。
入館するとどどーんと吹き抜け状になっていて、どでかいクジラの骨格標本が宙に浮いています。まずこの時点で、グッと心を鷲掴みにされます。「シンプルにでかい。でかい生物の骨すごい。」こんな単純な思考で、初っ端からワクワクに火をつけられました。
間近で観られるイルカショーにイルカタッチ!
入館した時に、ちょうどイルカショーの時間だったので早速会場へ。博物館入り口からお土産物売り場を通ってすぐの場所に、イルカショープールがあります。
さっそく、ジャンプや尾びれで水面を移動するなど、イルカの至芸を堪能。
大手の水族館と違い、やや小さめのプールですし、座席数も少なめですが、その分どこに座っていても間近でイルカショーを観ることができたのがよかったです。
ショーのあとは、300円でイルカタッチの時間も。これはショー一回につき限定30名までなので、ショーが終わったあとすぐに参加するのをお勧めします(続々とお客さんが並ぶので、出遅れると次のショーまでチャンスを待たなければならいことも)。
息子曰く「ぬめぬめしてた」とのことでした。でも絵本とかでしか観たことないイルカにさわれたのはかなり嬉しかったみたいです。
でかいぞシロナガスクジラの骨
ショーが終わったあとは、一旦水族館の方へ向かいました。このくじらの博物館は、入り口部分が博物館になっており、屋外のイルカプールや、クジラプールを通って、奥の方に水族館があります。
イルカプールの近くには、シロナガスクジラの骨格模型が展示されています。
「クジラはでかい」というのは、博物館入り口の骨格標本で先制パンチをもらっていたのですが、シロナガスクジラの骨は、スケールが別格。
「こういうものが実際にいる」というのが、すっと感覚的に受け入れられないような、そんな大きさです。記念写真にはぴったりの場所。
自然の地形を活かしたクジラプール
シロナガスクジラを通り過ぎて水族館へ向かうまでには、クジラプールの横を通っていきます。
プールと言っても、人工的なものではなくて、かなり自然の地形を活かしたもの。半分海といってもいいいいでしょう。
歩いて行るとすぐそばをゴンドウクジラなどがぷかぷか泳いでいて、なんとものどか。
目と鼻の先で、クジラに餌やり
クジラプールでは色々なことが体験できるそうです。プールを手漕ぎぶねでまわるツアー、泳ぐツアー、など。その中でも一番気軽に体験できるのが餌やり体験です。
餌やり、1バケツ300円。餌をもらって、筏のような生簀のようなクジラプールへと向かいます。
ここのイルカやクジラの人懐っこいこと!人が来ると「餌くれ餌くれ!」とピーピー鳴きながら口を開けてよってきます。
餌をやりながら、まじまじとイルカやクジラの顔を観察できるのも魅力。よくみると、やっぱり可愛いもんだなぁっと。口の中ってこんなになっているのあかぁっと。普段こんな間近でクジラを観る体験ってできないですしね。色々な発見がありました。
海洋水族館の水中トンネルはイルカの群にいる気分
そんなくじらプールの奥には水族館があります。
大きなイルカプールの中に、水中トンネルや通路を通したようなつくりの水族館。イルカ以外の海の生物も、少し展示されています。
ここの水中トンネルも、すぐ真横をイルカが泳いで行く姿が観れて感動的。イルカの泳ぐ姿をを真下から、真横から観ることができ、まるで一緒に泳いでいるような感覚を楽しめる場所でした。
大迫力のクジラショー
クジラショーの時間が近づいたのでそちらへ向かうことへ。先ほどのクジラプールでショーが行われます。
イルカショーとの最大の違い「クジラの方がでかい」ということでしょう。違いはシンプル、しかしその違いが迫力に現れます。
クジラがジャンプし、着水した時の水しぶきがすごい。イルカが「バシャン」だとしたらクジラは「ズバッシャァーン!!」と言った感じ。
こちらも、イルカプールと同じく結構間近で観られるし、自然の景観を活かしているので、野性味溢れるその迫力は他の水族館ではなかなか味わえないものがあります。
うちの息子も手を叩きっぱなし!こちらも大満足のショーでした。
生態や人との文化が学べるくじらの博物館本館
イルカやクジラのショーやふれあいも楽しかったですが、生態や人ととの文化や歴史を学べる博物館の本館も密度が濃いです。
クジラの内臓のホルマリン漬けコーナーなどもあります。人間ほどの大きさのあるクジラのベロが展示されており「仮に鯨タンというものを焼肉屋で売ったら何人前とれるのだろうか?」と考えた人は私だけではないはず。
小さい頃の記憶でおぼろげにあった、くじらのうんち(のようなもの)「龍涎香」も、今でも展示されていました。金にも匹敵するという超高級貴重な品なので、必ず観て欲しいものです。
そのほかにも捕鯨の道具やクジラの実寸大模型と江戸時代の捕鯨の様子を再現したものなどもあります。
屋上に出ると、くじらの博物館全域が見渡せ、この施設がどういう環境に建っているのか見渡せるので屋上にも足を運んでみてください。
施設自体はレトロで、最新の設備があるというわけではありませんが太地の自然環境を活かした魅せ方でお客さんを存分に楽しませる太地町立くじらの博物館。
特に子供連れの家族など、間近でイルカやクジラに触れ合えるのでお子さんにも大喜びしてもらえる観光スポットだと思います。
熊野旅に来られた方は、ぜひくじらの博物館も候補に入れてみてください。
※ロゴやパンフレットなど各種デザインがご入用の時にはソルトグラフィックにご相談ください。
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