熊野古道一箱古本市への参加とその感想

こんにちは、三重県熊野市のデザイン事務所ソルトグラフィックの塩崎です。

先日の2019年11月10日に、三重県尾鷲市で開催された一箱古本市へ出店者として参加してきました。素晴らしい空間で行われた、本好きにはたまらない面白いイベント。その感想と魅力をご紹介します。

熊野古道一箱古本市へ参加とその面白さを紹介!

熊野古道一箱古本市とは

熊野古道一箱古本市の様子

熊野古道一箱古本市は尾鷲市を中心に開催されている一箱古本市です。今回で第3回目(私は初回から参加させていただいています)。三重県尾鷲市にある土井見世という豪邸で開催。三重県内外から(遠くは和歌山県や愛知県からも!)20店舗の出店者さんが参加されました。

そもそも一箱古本市とは、簡単にいえば古本のフリーマーケット。読まなくなった本などを、それぞれ持ち合って売ろうという試みで、だいたい一出店者あたりの冊数も一箱ぐらいの分量が目安になっています。

プロの古本屋さんが集まる古本市とは違い、一箱古本市の出店者さんは基本的に一般の方がメイン。その分売っている本からその人となりが見えてくるのが面白いです。例えば、お子さんが昔読んでいた絵本を出品したり、昔集めていた音楽雑誌や車雑誌が並んでいたり。ジャンルもバラバラなので、何かしら自分にハマるものが見つかり、その出店者さんと話がはずむことがあるのも一箱古本市の魅力。

今回は尾鷲市三木里町のキッチンカー「さざなみ屋」さんが玄関に出店してくれていたのと、同じく尾鷲市三木浦町の「カフェマドロス」さんと「Koke &Tonbi coffee roasters」さんのコラボコーヒー出店があり、飲食も充実。コーヒー片手に本を選びを楽しまれているお客様もお勢いらっしゃいました。

三木里のキッチンカー「さざなみ屋」さん

三木浦の「カフェマドロス」さん出店

熊野古道一箱古本市の様子

ちなみに熊野古道一箱古本市のポスターはソルトグラフィックで担当させていただきました。あまり派手な感じではなく、落ち着いた本のイベントいう空気が伝わる様デザインしています。

熊野古道一箱古本市ポスターデザイン

会場となった尾鷲市の大豪邸「土井見世」

一箱古本市の会場で尾鷲市にある「土井見世」

熊野古道一箱古本市の見どころの一つに、会場が大豪邸というところがあげられます。

三重県尾鷲市にある土井見世という豪邸。古くから尾鷲市で林業で栄えた土井家のお屋敷です。熊野古道一箱古本市は第2回、第3回と土井見世のお庭を借りて開催させていただきました。

大豪邸というだけあって、お庭もものすごく広いです。綺麗に手入れされており、木漏れ日に包まれる空間での古本市はとてもいい気持ち。

一箱古本市

第三回熊野古道一箱古本市の様子

出店者さんたちは、庭のそれぞれの形状を活かしたディスプレイを行っており、全体としてこの豪邸にすごくマッチした空間に仕上がっていました。こんな素敵なお庭で開催される一箱古本市は、日本でもなかなか無いと思います。

尾鷲市「土井見世」内部

トイレや小休憩にお屋敷の中にも入ることができましたが、こちらも豪華な造りで、まるで映画やドラマにでてきそうな感じ。玄関入ってすぐの場所にレトロな洋間があり、センスのいいソファーがあります。照明器具、調度品どれをとっても、歴史を感じる素晴らしさ。奥の部屋は和室になっており、そこから眺める一箱古本市の様子も、庭の緑が映えてよかったです。土井見世のお屋敷見学だけでも、来訪する価値あるのが熊野古道一箱古本市です。

土井見世内部から庭を眺める

どのような本が出品されているのか

熊野古道一箱古本市の様子

今回の熊野古道一箱古本市も小説、実用書、雑誌、絵本、漫画、画集をはじめ、陶器やCDに雑貨など幅広いラインナップが取り揃えられていました。

特に絵本の品揃えがよく、トータルで100冊以上はあったと思います。それこそ赤ちゃん向けの絵本から、アート系の絵本、洋書の絵本まで様々。絵本って普通に買うと一冊1000円以上がざらですが、こういう一箱古本市ですと好みの絵本がリーズナブルに購入できるのがありがたいかぎり。次回からはもっと子供連れのお客さんにもアピールしていけたらなとも思いました。

一箱古本市の絵本

熊野古道一箱古本市の様子

出店者さんによって、個性も様々。エッセイ、時代小説、雑誌、ライフスタイル系、絵本、料理関係の本などそれぞれメインとなる本の方向性があり、それを見ているだけでも楽しかったです。

大手の古本屋さんと違い、いち出店者さんあたり、多くても100冊ほど。だからこそ、一店舗一店舗、一冊一冊をじっくり見て、時には「これってどんな本ですか?」とコミュニケーションをとれるのも、こういうイベントの魅力です。

ちなみに私はといえば、エッセイを中心に出品。特に東海林さだおさんのエッセイを熱烈におすすめしまくりました(ありがたいことに完売!)。写真を撮り損ねましたが今回の目玉は漫画「ギャラリーフェイク」1〜32巻セット(重くて持ってくるのに難儀しました)。こちらもご購入いただくことができありがたいかぎりです。

一箱古本市出品の本

一箱古本市の面白さとは

熊野古道一箱古本市の様子

一箱古本市そのものの魅力は何か。

思えば、古本を売るってちょっと特殊な感覚です。本業の古本屋さんは別として、自分が仕入れてたものでもなく、かといって自分で作ったものでもない本を売る。フリーマーケットにも近いけど、どちらかというとその人の頭の中や思想的なものが、古本という形で出店されているというところに一箱古本市の面白さがあります。

今でこそ売りには出ているものの、出店者さんがかつて何かしらに心惹かれ購入した本。一体売られている本の何がこの人を動かしたのか。

出店されたジャンルから「この人ってこういう人なのかも」っていうのがわかる気恥ずかしさと面白さ。その人となりが見えるからこそ、売る側と買う側の距離感も一般的なフリマよりも近い感覚ですね(フリマはどちらかというとライフスタイルが見える感じかな?)。

熊野古道一箱古本市トンガ坂文庫さんブース

また、自分のセンスを再確認するという楽しさもあります。

自分が持っている本でも「これは面白いから売れるだろう」、「これはあんまり売れないだろうな」というランク付けがでてきます。あんま売れないだろうなという本は100円という安値をつけても、やっぱり出て行きません。

その反対に「これは他の人も面白いと感じるはず!」と確信して出したものが売れた時には、自分のセンスがドンピシャにはまった感じがたまりません。

どんな人に自分のセンスがハマるのか。実際に対面で売り、その場の空気感を感じることで、自分のセンスや世間の反応を再確認できるのも一箱古本市の面白さです。

熊野古道一箱古本市の面白さについては、トンガ坂文庫さんたちが配信されている「まだないとラジオ」でも語られていますのでこちらもどうぞ。

note(ノート)

『漂着する!まだないとラジオ』は・うなり(本屋店主)・むすか(本屋店主)・うろこ(カフェの茶坊主)・D(ディレクター)の…

トンガ坂文庫さんの記事についてはこちら

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熊野古道一箱古本市の感想

熊野古道一箱古本市の様子

一箱古本市へは、今回の参加で3回目ですが、出品するたびに新たな面白さに気付かされます。

まず、土井見世という素晴らしい空間で一日本とともに過ごす心地よさ。蛍光灯で照らされた室内でなく、木漏れ日溢れる素敵なお庭で本を選ぶという感覚はこういうイベントならではの良さです。こういう心地よい環境のもとならば、普段あまり読書に興味が無い方でも、本を手に取ってみようっていう気になるんじゃないでしょうか。そういうことから、ひょっとしたら読書好きになるきっかけになるのかもしれません。

熊野古道一箱古本市の様子

熊野古道一箱古本市の様子

熊野古道一箱古本市の様子

また、基本的に売るほうも買うほうも本好き。だから話もはずむし、「こういう本なら気に入ってもらえるのでは?」って感覚がなんとなくわかるのです。本好きの出店者が集まると、出している本が被ることも。それはそれで、こういう部分で趣味が合うのかと意外な発見があったりするのも面白いです(ちなみに今回は「億男」と「野宿入門」がかぶってました)。

熊野古道一箱古本市の様子

熊野古道一箱古本市の様子

熊野古道一箱古本市の様子

熊野古道一箱古本市の様子

一番の面白さは、お客さんとのやりとり。自分が読んで面白かった本をおすすめして、売れた時の嬉しさはなかなかない感覚です。私は気楽に読めるエッセイが好きで、その魅力を伝えたいので、そういう本が売れた時には特に嬉しかったです。

売る立場になっても一日楽しめます。そして買う側でも、普段なかなか目にしない様な本に出会える楽しさもあります。今回の熊野古道一箱古本市に出品した方の多くが、売ると同時に買うほうも楽しんでいました。中には売った冊数よりも、買ったほうが多かったという人も(ちなみに私も10冊買っちゃいました笑)。

今後も熊野古道一箱古本市は続いていく予定です。

「我が家に昔読んだ本がたくさん眠ってる」、「本が増えて困っている」なんて方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。そういう方は是非、次回の一箱古本市に出店者として参加して欲しいです。本を売るという感覚は一度やるとハマりますよ!

そこから本好きの輪が広がっていったら何より。また、この感想を読んで熊野古道一箱古本市の魅力と面白さが少しでも伝わったならば幸いです。

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