こんにちは。三重県熊野市のデザイン事務所ソルトグラフィックの塩崎です。
先日ツイッターでみつけた、ある柑橘類の画像。それはとても美しく「手に取りたい！」という感情を誘発させられるものでした。
その画像を参考に、ほんのちょっとのやり方で、野菜や果物の見せ方をガラリと変えられる方法についてブログを書きました。
特に、農家さんなどで、ご自身で販売をなさる方に参考にしてもらえればと思います。
買いたくなる野菜や果物！色に注目すると、見え方がガラリと変わる
ツイッターで見つけた柑橘類の美しいパッケージング
先日ツイッターを見ていたら流れてきた、とある写真。
熊本の農家、西田淳一さんの柑橘。美し過ぎて感動。これだから農業はやめられない。https://t.co/VdE1D3XIXl pic.twitter.com/zJbn1tcGPX
— 平戸裕馬@GOBO事務局 (@doyato87) December 10, 2019
柑橘類の詰め合わせでしょうか。とても綺麗だったので、思わず目を奪われました。
柑橘がはなつ美しい色合い、それらが引き立てあうようにグラデーション順に並べていく。何も色を気にせず、種類順ぐらいで詰めていったほうが、作業効率としては高いはず。しかし、この農家さんは効率よりもいかに美しく、自分の作った柑橘がお客様の目を楽しませるかに気を配ったに違いありません。
見せ方に気を配る。ちょっとしたことのように見えて、その印象には大きな差が出てくるものです。
色を生かした見せ方で野菜や果物の印象は変わる
たとえば、上記の柑橘の詰め合わせ。気を配らなければ、雑多に入れられる可能性だってあるのです。
でも、この生産者さんたちは、その柑橘が持つ美しさに目をつけ、それがもっとも美しく見えるように配置した。きっと手に取った人は、心奪われ、雑多に詰め込まれた場合よりも、購買の確率がぐんと上がることでしょう。
ほんの小さな見せ方の違い。心遣い（おもてなし心）の違いと言ってもいいかもしれません。
たとえば農家さんなどでは味へのこだわりを持つ人は大勢いると思いますが、見せ方にまでこだわっている人は少ないでしょう。こうした見せ方の違いにほんの少し気を配るだけで、購買率やお客様が受け取る感動が大きく違ってくることに気づいて欲しいです。
それでは、どういうことに気を配れば、野菜や果物の見え方が劇的に変わってくるのかをご紹介したいと思います。
グラデーションで並べる
たとえば、自分が生産しているものや売っているものに色の違いがあるのならば、上記のようにグラデーションで並べてもいいかもしれません。
最近、スーパーのミニトマトなども、一つのカップにいろいろな色を底からグラデーションで積み上げて売っているものを見かけます。ちょっとしたことですが、買い手にとっては見た目からのワクワク感で、他の商品との差別化を感じることでしょう。
同系色で並べる
上記のように、同系色に見えても、わずかな色の違いで面白みや感動を生み出すことも可能です。
一見同じような色の野菜でも、微妙な色の違いによって、面白みを出すことができます。
同じような緑色の野菜。しかし、それぞれに、それぞれの緑の個性があり、並べられることによりその野菜が持つ色の美しさに改めて気づかされることだってあります。
カラフルに並べる
いっそのこと、カラフルさを生かして並べるのも一つの手です。隣り合う野菜同士は、お互いの色を引き立てあうように配置するように気を配ってください。
どのようにすれば、綺麗に見えるか。すぐには見つからないかもしれませんが、工夫を重ねればだんだんと、いい並べ方というのが見えてくるはずです。
はじめはどうすればいいのかわからないかもしれません。でも自分が大切に育てた農作物を「お客様に手に取ってもらいたい」という気持ちがあれば、きっと上達していくことでしょう。
まずは「グラデーションで並べる」や「同系色で並べる」を意識して始めると、やりやすいと思います。
農家さんなどは、ご自身が栽培されている作物の「色」に注目してディスプレイやパッケージングを考えてみるもの一つの手。これまでに紹介した写真のように、ネット上には様々な美しい野菜や果物のディスプレイ、パッケージング事例があります。
まずはそれらを参考にして、ご自身が作られている農作物の最高の見せ方を追求してみてはいかがでしょうか。
※ロゴやパンフレットなど各種デザインがご入用の時にはソルトグラフィックにご相談ください。
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